高知の日常: 2011年5月アーカイブ
高知に来る前は、福島に住んでいました。
その3年弱のあいだに、虹を何回見たことでしょう。
多い時は、週に2~3回もはっきりした虹が出ることがあって
あんまり綺麗で、しょっちゅう仕事の手が止まってました。 盆地の福島市は山からの風が強くて、
青空にはよく、不思議な形の積雲が出没していました。 通勤途中にだたっぴろい空が見えるお気に入りの場所があって、
時間ある時はそこに車をとめて、窓開けてシート倒して
のんびりするのが好きでした。 よくドライブに行った浜通りにある
原発のことは、地震があるたびに
大丈夫なのかな、と頭をよぎっていた存在でした。 大地震、津波、原発・・・
考えられる中で最悪の事態が現実になった日、
友人たちの無事を願いながらニュースに釘付けになる他はなく・・・
テレビの画面から見える現地の光景は、悪夢をも超えていました。
街ごと海にのみこまれてしまった方々の一人ひとりに
日常の暮らしがあって、想いが、人生の喜びや悲しみが、歴史が、存在していたはずで・・・
私のような色々考えこんで、動く前にエネルギー不足になってしまいがちな
人間は、大事があったとき行動が致命的に遅いけれど
もし行動するエネルギーがたくさんあったとしても
微々たる募金や物を送った以外に、何か役立つことが
自分にできたかどうかは・・・わからないです。 恥ずかしいことですが、日常の中で
現地のことを絶対に忘れないでいることしか
この2ヶ月、できていないです。 前回の更新のあと、冬のMISOLAライブの直前に
三毛猫のたまちゃんが白血病の急変で亡くなりました。
もっと色々してあげられなかっただろうかと
後悔することばかりでしたが、
たまちゃん自身は最後までキラキラとした目で
文句ひとつ言わず立派に天寿を全うして
その姿で私たちに、膨大な量の大事な情報を伝えてくれて
明るく晴れ渡った秋空のもと、煙となって旅立っていきました。 その日は怖いくらい深い色の美しい夕焼けのあと、
しし座流星群がたくさんの流れ星を降らせていました。長い間、ほったらかしにしながらも、
読んでくださる方がいらして本当に感謝です。
ありがとうございます。
Maukie ヤマトくんです
遊んでやってください。
ヨロシクです。