☆祝☆7回目〜「ワンルームディスコ」が最近のお気に入りです  管理人より〜
 みなさまこんばんは〜。毎日のウォーキングは欠かせない桃色うさぎです
 どうも、暑い日が続くけどいまだ食欲旺盛なオクリウサギです。 
 今夜は白黒映画を紹介するわよ〜。1950年のアメリカ映画『イヴの総て』!。はっきり言って、これはおもしろかった〜。大女優のマーゴのもとへ、彼女のファンだと名乗る田舎娘のイヴが現れて、マーゴの家に住み込みの付き人になるの。
 イヴは身なりも地味だけど、とても謙虚で気が利くからマーゴもとってもかわいがってたのよ。でもね、イヴがマーゴの知らないところで人脈を作っていくのよ。。着々と!それをマーゴは恐れているのに、マーゴの年下の彼氏や周りの人たちは全然気づかない。むしろ、イヴの女性らしさにすっかり騙されるのよね。健気で頭がよくて、可愛らしさ全開なんだもん!一筋縄ではいかないわよ、あの女!
 たぶん、みんなの周りにもいるはずよ。相手にどう振る舞えばよく思われるか、計算づくで行動する女ってね。
 要するに、上昇志向がとっても強い人物なんだよね、イヴって。まだ若いから、性格が普段の顔にあんまり表れないし、一歩引いた姿は、男を虜にさせる。これはかわいがられる要素。でもマーゴたちが食事をしてる時に批評家のカレンを呼び出して、マーゴの役を自分にくれるように駆け引きしたシーンあったじゃない?
 あのときのイヴの本性むき出しの表情はおぞましかったなあ。マーゴの付き人やってたときのキャラは全て演技なんだろうね。イヴにとって、一人でいるとき以外は女優なんだよ、きっと。
 今は芸能界の情報はネットとかで簡単に手に入る時代。60年も前だと、なかなか表に漏れなくて、神聖なもののように考えられたんだろうね。普通の人じゃ務まれない、先輩なんか蹴落としてやるってくらいの意志がないとまず無理っていうようなセリフもあったしね。
 イヴという女性の持つ嫌な部分を素朴な雰囲気で演じたアン・バクスターは実に素晴らしかった。こんなふうに感情移入できるのは、この映画のストーリーが技巧をこらしたものだったってことだ!
 うちの祖父母も、芸能人は雲の上の存在のように考えてる節があるわ。テレビのイメージのまんまだと思ってるみたい。もう二人とも年だし、私も芸能界の裏情報を正直に伝えることはないけどね。むしろ、テレビが嫌いになって、ニュースをチョコっとしか見なくなったのよね〜私。
 それよりもこんな昔の作品なのに、今どきの昼ドラのような大げさな構成じゃないのが凄いわ!マーゴとイヴが火花を散らしながらの罵り合いは必見よ!臨場感がって、ゾクゾクしたわ。掴み合いとかは一切しないのよ、戦争ものの映画よりも迫力あったわ、あの口げんか。何分も効果音なしで演じきった二人に脱帽だわ。
 イヴは女らしさを大いに使って力のある人に取り入ってもらい、かたやマーゴは大女優になるため普通の女らしさを捨ててしまったわけよね。マーゴはイヴにジェラシーもあったでしょうね、さらに年齢のこともふだんから相当気にしてたみたいだったから。
 一つ感心したのは、マーゴのほうは決して汚い手を使ってイヴを陥れようとはしなかったのよね。どんなにプライドをズタズタにされても、『大奥』のようにとんでもない手段は使ってないから、見終わった後の後味の悪さなんて皆無だったわ。相手と同じ土俵に立つことなんて無駄よ。大切な人に愚痴って癒してもらえるなんて、至福の時間よ。女の性を捨ててなんかいなかったんだから。
 最後、マーゴは愛する彼氏と結婚できたしね。
 かたやイヴは、いばらの道を進んでいきそうな終わり方だったよね。かつての自分と同じような女性が現れたもんねえ。あれもかなりの食わせ者だあ。ちょっとしか出演してないけど、その油断できない女を演じたのが新人女優のマリリン・モンロー。お色気たっぷりの彼女とは随分かけ離れてて、誰だか見当つかなかったよ。地味なんだもん。
 エンタメの世界は恐ろしいや。全く違う自分に生まれ変われるシンデレラのような魔法もあるけどね。。。
 よしよし、オクリもようやく毒舌がでてきたかな〜。お上品に語らなくて結構よ。これは「勝手に映画評論会」なんだし。
 あんまりずけずけ言うのはためらわれるって〜!実のところ、ちょっとすっきりした。かな・・・
 ほらね、適度の本音は悪いことじゃないの。
私たち映画ファンはいつも良い作品ばかり見てるわけじゃないからね!
 桃さんも今日は一段と姉御気質が目立ってるもんね。それこそ10年後はマーゴみたいにキッツーイおばさんになってそうだ〜
 ほほう〜
じゃあ次回はオクリの苦手な戦争ものでじっくり語りましょうねー♪見る前にしっかり勉強しとくのよ〜〜