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蒸し暑い日が続くね〜。こんにちは、桃色うさぎです。 |
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無事に三回目に突入だね。こんにちは、オクリウサギです。 |
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第3回目は、『ツォツィ』。
ちょうどサッカーワールドカップで盛り上がっているから、南アフリカとイギリスの合作映画をご紹介しますね。
本名を捨ててツォツィ(不良を表す南アフリカの隠語)と名乗る男の子が主人公なのね。あどけない顔してるけど、日々、窃盗に明け暮れた生活をしている。ある日、車を盗んだ時に後部座席に赤ちゃんがいて、捨てようか迷うけど引き取ることにするの。嫌々ながら赤ちゃんのおしめを交換したり、食事を与えたりするうちに、彼自身が子供のころをどんどん思い出していくの。
私の解釈だと、主人公はアダルトチルドレンじゃないかなあ。父親は何かにつけて大声出して怒鳴るし、犬を蹴飛ばして背骨を折るんだよ。平穏じゃないんだもの。小さな体にトラウマを抱えて家を飛び出す主人公の気持ちはすごくよくわかる。 |
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桃さんにも何かがあったんだね。
子供に恐怖心を植え付ける親はよくないよ。
家を出た時点で彼はもうその家の家族であることを放棄したんだ。だけど彼は子供の頃の記憶を思い出していくなかで、その赤ちゃんを大事に思うようになるんだね。親代わりに変化するんだ。近所の見知らぬ女性と面倒を見ていくうちに、それが顕著に表れてくるから。
自分はね、ラストシーンに主人公が赤ちゃんを本当のおうちに返すときが印象に残ってる。夜空の暗さとツォツィが着たワイシャツの白のコントラストが綺麗なんだ。
淀んだ雰囲気の生活から抜け出す、固い決意とか、懺悔の気持ちとか、子供を手放す親の心境が色で表わされているように感じたんだ。 |
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うっ・・・先に言われた!
グッときたのはツォツィの目なんだよね。セリフはそんなに多くはないんだけど、無言の感情表現がどんどん画面に迫ってくるからね。さっきオクリが言った色のコントラストに、更に彼の目の演技が相乗効果になって、私の小さい目はうるうるしちまったよ・・・。
私はヨーロッパ映画が大好きだけど、南アフリカの作品ももっと観たいわ〜。 |
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桃さん、それじゃあ視界がさらに狭まって、ほとんど見えやしないんじゃないのかい?
南アフリカは格差がはっきりしているし、差別も根付いている国のようだからね。公共の乗り物のシーンでも、いかにもお金持ちって人もいれば、スラムに住んで犯罪に手を染めているツォツィとその仲間とか、さらに生活に困っている人もいるしね。暴力シーンもあるけれど、それを癒すのが赤ん坊の元気な鳴き声とか、寝顔とかだなあ。よく泣き、よく寝て、よく食べるのは、万国共通かもしれんねえ。 |
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オクリ、感想についてはつっこまないけど、最初のセリフは聞き捨てならないわね。
ふ〜ん、そういうあなたこそ、ダイエットしてる割には下半身がでかすぎやしないかしら?? |
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ああもう、言うんじゃなかった・・。ああいえばこういうんだから手に負えなく・・・ブツブツ |
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私、オクリよりはメンタル強いわよ。さあさあ、次回こそは最新映画観に行こうよ☆松たか子が出てる「告白」絶対見るわよ!! |
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面白そうだもんね。そろそろ映画館へ行こうか〜。 |