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只今、2011年1月1日、20時18分。皆様、明けましておめでとうございます。今年はうさぎ年。私たちの年ですからね、よろしくお願いします。 |
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去年は大変お世話になりました。今年も二匹仲良く『勝手に映画評論会』を続ける予定のオクリウサギです。 |
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振り返ればあっという間の2010年だったわ〜。もう去年の夏に、管理人がこのホームページを立ち上げて、かれこれ半年は経ったかな。40〜50本は映画を見たけど、ご紹介できるのはその半分にも満たなかったからね。
さあ、に2011年最初のご紹介は『スヌーピー』。うさぎ年なのにビーグル犬とか、余計な突っ込みは無用です! |
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60年代コレクションと、70年代コレクションからいくつかピックアップしようね。短編がいくつか詰まってて、どれも見応えあったよね。
『スヌーピー 恋のかけひき』は、ルーシーが、ピアノ少年に恋をする。子どもだから、経験値も少ないしどうしていいのかわからない。まあルーシーはもともとずる賢くって、自分をよく知らないから己を過大評価してる。スヌーピーの飼い主チャーリー・ブラウンに相談をしても、全く聞く耳もたないよね。もう自己解決というか、自分の中でストーリーができあがってるんだ。そこまで?って思うくらい都合よく。チャーリーのアドバイスなんかどうでもいい。ただこのはっきりしないもやもやとした相手の気持ちををすっきりさせたいってことに集中してる。
相手に気持ちが伝えられない、伝わらない歯がゆさがまた次の出逢いに繋がるのにね。うまくいかないことは当たり前。好きなものや価値観だとかは全然違う。絶対なんてないんだよ(スネオヘアーの曲から歌詞をお借りしました)!恋してるのに、相手を知ろうとしないから友愛すら生まれなかったっていう、まるで桃さんの恋愛のような物語だねえ。 |
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ちょっと・・・・これは去年の恨みつらみが溜まっての八つ当たり??・・・でも確かにそうね。私も去年同じことを経験してるから、ルーシー見てると自分の嫌な部分はこうなんだ反省させられましたよ。もう二度とあんな想いは嫌!
自己反省をこれからもしつつ、いい刺激になる方とどんどん知り合いたいなあと計画中ですからね。
気を取り直して、『スヌーピーは名探偵』をご紹介。スヌーピーの親友ウッドストックの巣が盗まれて、スヌーピーがみんなの家を周って犯人捜しをしていく。犯人はサリー。この女の子は某子役みたいにませてるのよ。よく言うと子供らしさが少なくて、屁理屈を言う大人みたい。サリーってお口が達者な子どもだから、わがままがすぎるのよ。お兄ちゃんでもあるチャーリー・ブラウンは妹を説得してウッドストックに返すように説得しても、うまくいかない。とうとうルーシーに相談に行く。ルーシーはなかなかせこい部分もあるから、まず7セントの報酬を受け取ってから審理を始める。足元見てるわよね。これ全部子どもがやってるんだから、あなどれない。
ウッドストックの代理人としてスヌーピーが、かっちりとした内容の書類をルーシーに提出。ルーシーはキーキーと主張するだけで、はっきりとした理由を述べることができない。証拠にもならないからルーシーの訴えは却下。巣は無事にウッドストックの元へ返還されたけど、後日に交換条件が発覚するんだから、大人の世界と一緒よね。
お互いが納得する方法はなかなかなくて、どちらかが折れるかそれともうまく利用するか・・。子ども時代にも擦れてるような同級生がいたんだけど、必ず相手の弱いところをいい具合に利用してたわね。そういう子供に限って処世術を身に着けてて、周囲との関わり合いなんてお手のものだったし。だからといって擦れてるほうがいいというわけじゃなくって、こんな狭い世間でも毒のある部分はいっぱいあるんだよって、作者は伝えてくれてるのよ。 |
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『スヌーピーの選挙活動』もおススメ。ライナス君が生徒会長に立候補。今でいう選挙前にだれに投票するかの事前調査みたいなのあるじゃない?ライナスの姉のルーシーなんか、力ずくで不正を働いてるから、大したお姉さんだよ。今の政治家顔負けでしょう。
ライナスはとても頭が良いけど、架空の存在を信じる幼い部分も強い。時にはハキハキと演説し、あるときにはみんなが馬鹿にして失笑することを熱く語ってくれる。頭脳のバランスが取れないけれども嫌いになれない、そんな少年だね。
ライナスの対抗馬の男の子、投票の際のあの引き際はかっこよかった〜。いつまでも勝ちにこだわる見苦しい大人よりも、あんな去り方って・・さりげなく素敵だった。いざとなったら本性がでるんだね。危険に直面した時、究極の選択を目の当たりにしたとき、己のことだけを考えてしまうというか、汚い部分が露出する。
心身を惑わす欲望とか恐れに打ち負かされるのは、個性の忘却だと思うんだ。初心を貫くのは難しい。だからこそ、時代に合った考えは必要だけれども、根本にあるゆるぎないものを忘れないでほしい。
ライナスも結局は大人の大きな力の前に何もできない。代表になるというのは重圧や不安定との戦い。もはや馴れ合いのような力関係を作り直すのは一人じゃできない。立場の違う人たちから支持されることは大事だよ、理想論の塊はいらない。なのに夢のような政策や不実行では更に情勢が悪化の一途をたどるだけ。名ばかりのリーダーはそこかしこに溢れかえってるからね。もううんざりだよ。
物語に出てくる「誰がなっても一緒」っていうセリフは日本の政治の合言葉にもなってる。年明け早々こんな話はどうかと思ったけれども、ちょっぴり毒づきたい気分だったから、言わせてもらったよ。 |
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むしろそれくらいなら、たくさんの方が当たり前に思ってるわよ、きっと。 |
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あ、やっぱり・・・。そうそう、このホームページしばらくお休みするんだよね!? |
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そうなのよ。なんでも管理人が2月いっぱいまで忙しくなるとかで。てっきり『園子温監督特集』で燃え尽きちゃったのかと思ったけど、最悪の事態にはならないみたいよ、安心して。
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じゃあ3月まではおあずけか〜。それまでネタ収集しつつ、お酒飲んでお正月気分を〜・・・ |
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駄目です!明日から6時半起きよ!! |