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こんにちは。叶姉妹のブログ大好きな桃色うさぎよ〜!美香さんが「いつものように姉が・・・」と書いてあるのを見るとわくわくするのよね。 |
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こちらは叶恭子さんの大ファン、オクリウサギです。今日もお付き合いよろしくです。 |
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とうとうご紹介ね!「愛のむきだし」。お互いずーっと気になってたけど、昨夜は上巻・下巻一気に観ちゃったわね!!述べ4時間。疾駆の時間だったんだからね。昨夜の22時から見て、翌日の2時に終了。何なのかしら、あの娯楽性やB級の雰囲気、私はすべてのシーンが大好きになったわよ!!! |
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桃さん隣でギャハハと笑ってたかと思えば「ううう・・・」と嗚咽を漏らしたり、なかなか忙しかったねえ。
さて、この物語はユウが、亡くなった母親の「マリア様みたいな人をお嫁さんに」という言葉を素直に聞き、一方では神父である父親からの執拗な懺悔の強要を受けて、純粋さと変態さを併せ持った盗撮マニアへと成長する。そんなユウは、勃たないんだよね。だから、自分にとってのマリア様を見つけるため、すなわち勃起できる相手を探し求めて日々盗撮し、父親の前で懺悔をするという何とも変わった高校生になった。罪づくりと純愛が生きる糧になっているんだよねユウは。
そんな時、そのマリア様なるヨーコが現れ、ユウは愛することを覚えて、徐々に表現していく。時には情けなく、時には暴走しすぎて。二人の出会い方もちょっと違うというか、ユウは罰ゲームで女装をさせられてて、ヨーコは完全にユウを女性と思い込んでいたのだから。
もう、書ききれない部分がいっぱい!!たくさんの要素が詰め込まれているから、あらすじだけで話し終わりそうだから、かなりカットするけど許して! |
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今回は大目に見るわよ〜。私はヨーコのかわいさと、健康でない考え方とがうまく合わさった不安定な女の子らしさが目を惹いたわね。中指を突き立てたり、一方では好きな人とケータイで話した後、通話口にキスしてるし。くるくると変わる魅力を振りまいてくれたわね。
彼女の義理のお母さんのサオリさんだっけ?まああの人のわかりやすい欲望はみっともないくらい。不屈な愛を見せつけるわけ。フランス映画に出てきそうな容赦ない感情。そう簡単には切れないピアノ線のようなたくましさね、あの愛情表現は。
いろいろ思い出してるんだけど、冒頭のほうでマリア像が何度か登場するんだけど、多様な表情を見せてくれるのね。穏やかに見守ったり、どこまでも追いかけてくる圧迫感だったり。日本の寺院にある仏像もそうよね。何か後ろめたいことを隠していると、凝視できない不気味さがあるんだから。蛇に睨まれた蛙のように。
人間の喜怒哀楽を存分に発揮して作られてて、秀逸な作品だったわ。幾度と流れる「ボレロ」も効果絶大だった。今でも思うんだけどね・・・この後味のいい爽快感は何なんでしょうねえ?? |
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後味が良すぎるってことかな?オクリもそれなりに映画は観てきたけど、多国籍のような面白さが詰まってて、次がどう進んでいくかが楽しみでしょうがなかった。どっちに転んでもいいから早く次のストーリーを見せてほしい!ってずっと思ってたから。ジェットコースターのようにめまぐるしく変わるからねえ。
ところでもう一人の重要人物、新興宗教の幹部コイケさん。薄気味悪さとねちっこさが同居した女性だったなあ。陰や邪の塊の人格だったねえ。今どきの顔だけよくて棒読みの大根役者の薄っぺらさを蹴散らしてくれそうだね!ユウの疾風のごとく駆け抜ける愛と、ヨーコの覚醒する愛を余すところなく引き立てていたんだからさ。
ユウが言ってた「愛を恥じるな」は、一番根底の部分なんだ。他人から見れば馬鹿馬鹿しいとか痛々しいとしかなくても、それがきっかけで以前の自分よりも一段階上がるんだよ。結婚式とかで新郎新婦がノロケても、本人たちはうれしいし大真面目なわけよ。自分を出せることが愛への第一歩なんだよ。
嘘は長続きしないし、崩壊への序章となる。この物語でも、インチキで塗り固められたものは、同じ人格へと統一はできるんだよね。自己同一性を潰そうとするから。じゃあ一つ一つを掘り下げると、普遍性が眠っている。それを突いてあげる。全力で。目の前が全てではないということを。荒療治は大きな危険を伴う。相手に伝わらないといけない。自分に跳ね返ることを考える暇なんてないくらい。躊躇しない、これこそが愛のむきだしなんじゃないかなって自分は考えたよ。
ユウもヨーコもサオリさんも、コイケさんも。相手へのアプローチの仕方は異なるけれど、どれもがあからさまだなあ。 |
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なるほどね、オクリ。私はね、映画にも何度となく聞かされた「原罪」。人間が負っている罪って意味。ヨーコは自分が何もわかっていなかったことを知らなかったって言ってたよね。これは私にも当てはまる。無知ゆえの自信過剰や相手の悪いところだけ見えてしまう性格こそが、人間の最大の罪なの。あのとき、なぜユウは赤い涙を流したのかが、後になってやっとわかったとき、自分を客観的に見ることができるようになる。他人はなかなか教えてあげない、まだ軌道修正できる領域に到達できて、初めて愛のむきだしになるのでは?って考えたわ。
タイトルもなかなかよね。日本語なら、むきだしの愛でいいんじゃないかしら?って常々思ってたけどそれじゃ物足りない。ゴツゴツした印象だから、違うようにとらえられるのよね。。傷を負っても腐らないのが愛。人の心が愛そのものなら、それは悲しみや怒りよりも強いと思うの。何よりも変えがたいからこそ、愛のむきだしってタイトルにしたのかなあって勝手に考えちゃったわ。 |
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ふんふん。二人ともこの映画にはまったから、なかなか譲れないね♪ |
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まあね、オクリもよくしゃべったわね〜。お互い飽きもしないで愛について話したわね。
これは永遠のテーマですからね。お疲れさん☆
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桃さんも「2時までに寝ないとお肌があああ!!」なんて言ってたけど、お付き合いいただいてありがとう。
この調子で次回は叶恭子監督の「すべては愛の行為」について語らない?? |
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もう次のテーマ決めてるから、次回は洋画で!!! |